地球の歩き方~迷い方3その他まとめ編~

インドって・・・私が今回インドに行くまでに、インドに対して思っていたイメージは、
・空港を降りると子供達がお金を頂戴とまとわりついてくるので、対策としては、小銭を用意しておき、それをばらまいて、子供達が拾っている間に逃げなければならない。
・ガンジス川を見ると、今までの人生観が変わり、日本に帰ってきたくなくなるという事を何人かに聞いた事がある。
・ブリックスの一つであるインドは近い将来日本のGDP第2位の座を抜き去る存在である。
・ヒンズー教の信者が多く、仏陀も生んだ土地柄なので、信仰心や道徳心に卓越した人々が住んでいる。
・景色がものすごくきれいで雄大な大自然が、労なく見ることが出来る。
・カースト制度のため身分差別が今だにある。
などなどであった。

今回のインド渡航は、デリーとアーグラーの二都市しか回っていないので、これがインドのすべてではないという事は間違いない、それに、文中に出てくる~らしいという言い回しは、現地インド人ガイドの何人かから聞いた話である。

私が出会ったインドの人々
インドJCのメンバー
地球の歩き方~迷い方3その他まとめ編~先日のインドの人々編で、肝心なインドJCの皆さんの事を書くのを忘れていました。インドのJCの人達ってどんな人が入会しているのでしょうか、その点については謎を残したまま帰国してしまい、残念であるが、過去の世界大会で遭遇した事があるインドJCのメンバーは、街の人達と同じで、まず話しかけられるとどこから来たのなんて軽い会話から始まり、最終的には何か頂戴と言われるのである。過去の大会では数々のインドJCメンバーに、はちまきやら扇子をプレゼントしたものである。
地球の歩き方~迷い方3その他まとめ編~彼らはジャパンナイトが好きだと言っていた。それは何故かというと、ジャパンナイトでは、たくさん物を貰えるからだと言う。開始30分もたたずに、紙袋にいっぱいのおみやげ物を詰め込んだ彼らの姿をよく見かけたものだ。
インドの様な貧富の差が激しい国でJCに入るような人達だからと思い、少しは期待してインドへ来たのだが、少し期待はずれであった。ガイドさんから聞いた話や、街やホテルで働く人達の様子を見てみると、インドJCの人達はカーストでいうところの下層域にいる人達ではないかと思われる。なぜなら、カーストは大まかに4段階に分かれているのであるが、そこからさらに細分化され、実に2000もの階層に分かれるそうだ。そしてそれらの階層は、自身がつく事が出来る仕事まで細かく決められているらしい、近年インドではIT産業が爆発的に発展したが、実はそれらを支えているのは、カーストにおける、最下層の人々で、古くに決められたカーストの職業の区分に当てはまらないので、それらの職に就くことが出来たということである。だから携帯電話屋さんであったり、IT関係の仕事はカーストに縛られる事なく、ある意味下克上のように最下層からの成り上がりが可能であったのである。しかしながら、カースト上位者もいつまでもそれを指を加えてみているような事はしなかったらしく、現在では、どんなに有能な人であっても、カーストに縛られて、出世が妨げられたり、取引をしてもらえなくなったりといった問題が起きている言うことであった。結局新分野の産業で成りあがろうとしても、カーストの呪縛から解き放たれる事は出来ないみたいだ。まるで仏陀が仏教を広めてカーストを打破しようとしたが、夢破れたのと同じように。よってインドJCのほとんどのメンバーは、カーストでは低い身分ではあるが、新分野の産業で、そこそこ成功した人達が多いのではないかと思った。それならあの物乞いのような品のない振る舞いは想像できる。まああくまでも想像なのでご了承いただきたい。

インドの街並み
地球の歩き方~迷い方3その他まとめ編~インドの街並みはとても見ていて気持ちのいいものではない、まず道路であるが、デリーはさすがに首都だけあって、車道は舗装されてはいるが、歩道がすべて完備されていない、しかも道はでこぼこである。佐賀に帰って車を走らせると、舗装の美しさと街路樹まで植えてある歩道や下水溝に感動する。東京から遥かに離れた田舎であるにもかかわらずだ。雨など降ると舗装されていない道から流れ込んでくる土砂で大変な事になるだろう、それがまた不衛生につながるのだろう、ごみなどもそのあたりが、あたかもゴミ箱であるように捨てられている。トイレも十分ではなく、あたりかまわず用を足している姿が見受けられる。アーグラーへ向かうバスで、途中トイレ休憩が何度かあったが、ほとんどなんの変哲もない道端であった。
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デリーでも、ほとんどの人達の水の供給元は井戸であり、いたるところで井戸水をくみ上げる姿を見た。街には牛、ヤギ、猿、リス、馬、ポニー、ロバと、どんぐり村顔負けの動物王国だ。
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インドでの食事
地球の歩き方~迷い方3その他まとめ編~空港に降り立ち、空気の悪さに度肝を抜かれ、水はと言うと、案の定現地のガイドさんももはや庶民と同じように水道の水さえ飲む事は出来ないということであったので、屋台や古ぼけたレストランでの食事は一切とらなかった。ちなみに、私は歯磨きの水もミネラルウォーターを使用した。
コンビニエンスストアは一度も見る事がなかったが、街にはジュースやお菓子を売る屋台がたくさんあった。缶ジュースはなつかしの、プルトップが外れるタイプで、ビンのジュースなども販売していた。しかしそれらは得たいのしれない水の中で冷やされており、氷もあぶないので手をださなかった。
地球の歩き方~迷い方3その他まとめ編~朝は、ホテルのビュッフェ、昼と夜は、レストランで食事をしたので、一度も手を使って食べる事なく過ごした。そしてメニューは毎日カレーであった。本当にインドの人達は毎日カレーを食べるみたいだ。数種類のカレーにナンか、ライスを頼んだ。現地の人もそんな食べ方をするみたいであったが、屋台では一食100円もしないのだが、私達が行ったレストランは一人1000円~3000円くらいであったので、その臆病振りと、安全を理解していただけるだろう。
地球の歩き方~迷い方3その他まとめ編~本場のタンドリーチキンはおいしかった。なんかから揚げ君みたいな味に、興奮しながら食べたが、日本に帰ると、から揚げ君をそこまで好んで食べるわけではない。マクドナルドは、5年ぶりというブルジョア江口君と、ジャンクフードが大好きな今泉君と、マクドナルドに入った。流石の円高で、セットがなんと230円くらいであった。流石に牛を使ったメニューはなく、チキンマックかフィレオフィッシュであった。
ここまで注意していたにもかかわらず、今泉君は、帰国日にお腹をくだし、江口君も帰国直後にお腹をくだし、病院に駆け込んだ。恐るべしインドの衛生状態である。
私はというと、お腹は壊さなかったが、現在も肺炎に悩まされている。もともと喘息もちの私が、マスク無しでは自殺行為だったみたいだ。帰国後数日たってから発熱し、未だに息苦しい。

毎晩ブログをつけるために、写真の一部をPCに写していたため、なんとか一部の写真は死守したが、会議の様子などを写した写真はなくなってしまった。なさけない。
次回インドへ行くときは、身包みはがされても笑っていられるような心境になってから行かなくてはならない。

総括
さて、今回のインドでイメージがどう変わったか。

・空港を降りると子供達がお金を頂戴とまとわりついてくるので、対策としては、小銭を用意しておき、それをばらまいて、子供達が拾っている間に逃げなければならない。

>これは、私は体験する事は出来なかった。デリーの空港は凄く小さく街からも離れているので、物乞いは集まっていなかった。しかし地方の空港に行けばこんな目にあうのではないかと想像される。小銭をばらまく必要はないが、これに乗じてスリにあうかもしれないので、囲まれたら要注意だと思う。

・ガンジス川を見ると、今までの人生観が変わり、日本に帰ってきたくなくなるという事を何人かに聞いた事がある。

>上流のガンジス川は、ヒマラヤ山脈からの澄んだ水が流れ込み、それはきれいな水らしい、そして多くのインド人は、老後はそこに住み、ガンジスのほとりで火葬をしてもらいたいそうだ。しかし下流の水は濁っていて、よくテレビで見かける沐浴シーンは下流の方だ、ここには流石に入りたくないが、日本でよく聞くガンジス川を見たらっていうエピソードはこの下流を指すことが多い。私には無理だと思うが、上流の綺麗なガンジスと、仏陀が悟りをひらいた街には行ってもいいかなと思った。

・ブリックスの一つであるインドは近い将来日本のGDP第2位の座を抜き去る存在である。

>結論から先に言うと、絶対にそんな事はない、起こりえない、ありえない。単純に人口が日本の10倍あるインドが、たとえGDPで日本を抜いたとしても、日本と同じ豊かさになるためには、その10倍のGDPである必要がある、まあそんな事は絶対無いと思うが、総額で抜く事さえも無理だと思う。ブリックスの中では中国とインドしか行ったことはないが、身分差別にとらわれたり、教育が行き届かない間はまず無理だと思います。まあこんな事を言い出したのは、ゴールドマンサックスなので、意図はみえみえである。

・ヒンズー教の信者が多く、仏陀も生んだ土地柄なので、信仰心や道徳心に卓越した人々が住んでいる。

>そういう人も住んではいるみたいだ。特にヒンズーの教えでは、輪廻転生という考え方があり、自らのカーストの地位をうけいれている。前世に良い事をしたから、現世で、カースト上位に生まれる事が出来、また現世で良いことをしなければ、来世で良いカーストに生まれる事が出来ないのだ。しかし、今回のように、騙し、盗みと悪い輩が数多くいるのは何故なのか。ガイドさん曰く、輪廻転生をみんな信じてはいるのだが、目先に走ってしまうのだという。しかしながら死の間際には、うわさのガンジス川のほとりに行き、瞑想し、悔い改め来世における自身の地位向上に努めるらしい。とても虫の良い話だ。

・景色がものすごくきれいで雄大な大自然が、労なく見ることが出来る。

>これは完全に勘違いであった。デリーはただの不快な地であり、バスで6時間走った200kも離れた街でも大気汚染がひどかった事を考えると、きれいな景色を見るためには、国内線に乗り換えて、飛行機で別の地に飛ばなければならないだろう。
インドは15の言語があり、南部に住む原住民、アーリア人の末裔、混血など多様な民族が入り乱れており、広い国土を一つの国と考えるのは、違うのかもしれない。

・カースト制度のため身分差別が今だにある。

>政府は撤廃を目指しているようだが、はっきりと未だに残っている。タクシー一つとっても、自転車を漕いでいるインド人にはタクシーの運転手達はとても偉そうである。レストランでも、トイレの仕事しか出来ない人や、掃除しか出来ない人、料理を作る人と、仕事もカーストによって細分化されており、大体私達がイメージできる序列で仕事が決まっている。

インドとはそういう国であった。ナマステー



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Posted by くうちゃん at 23:31│Comments(1)佐賀青年会議所
この記事へのコメント
先日はすいませんでした、タイミング合いませんでした。。。
次回帰省の才にはタイミング合うこと祈っておきます。

インド、大変な騒ぎになっておりますね、
亡くなられた方にはおくやみ申し上げます。
が、これまた紙一重のタイミングであったかと思われます。
ご無事で何よりです。

海外にいると世界中の日本人からの生の情報がリアルで入ってきます(求めてます)ので、おっさる通り臆病というより危機感を持って行動することが旅行者にとって最低のマナーであり防御壁だと思います。

それにしてもスゴイ体験ばかり羨ましいかぎりでございます(笑)
Posted by とよじ@中野 at 2008年11月27日 18:37
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