地球の歩き方~迷い方2インドの人々編~
2008年11月14日
インドって・・・私が今回インドに行くまでに、インドに対して思っていたイメージは、
・空港を降りると子供達がお金を頂戴とまとわりついてくるので、対策としては、小銭を用意しておき、それをばらまいて、子供達が拾っている間に逃げなければならない。
・ガンジス川を見ると、今までの人生観が変わり、日本に帰ってきたくなくなるという事を何人かに聞いた事がある。
・ブリックスの一つであるインドは近い将来日本のGDP第2位の座を抜き去る存在である。
・ヒンズー教の信者が多く、仏陀も生んだ土地柄なので、信仰心や道徳心に卓越した人々が住んでいる。
・景色がものすごくきれいで雄大な大自然が、労なく見ることが出来る。
・カースト制度のため身分差別が今だにある。
などなどであった。
今回のインド渡航は、デリーとアーグラーの二都市しか回っていないので、これがインドのすべてではないという事は間違いない、それに、文中に出てくる~らしいという言い回しは、現地インド人ガイドの何人かから聞いた話である。
私が出会ったインドの人々
タクシー・オートリクシャー・サイクルリクシャーの運転手さん達
デリーの空港に到着したのが、夜の6時であった。そこから旅行会社のバスに乗り、宿泊先のインターコンチネンタルホテルへ向かった。世界会議では、夜に各国JCが主催するパーティーが開かれるため、それには参加しようとホテルから一目散で会場へ向かった。もうパーティーは終わりがけであった為、食べ物もあまり残っておらず、お腹がすいた私達は、タクシーに乗ってレストランへ向かう事にした。その時乗ったタクシーの運転手が、このサイクルリクシャーと呼ばれるインドの人力車で私の横に乗っている彼である。インド人と、インドでの初めての接触であった。彼はちゃんと希望通り、インド料理を食べる事が出来る綺麗なレストランに連れて行ってくれた。そして私達の食事が済むのを待ってくれていて、ちゃんとホテルへも送ってくれた。料金は500ルピー(日本円で1000円)2時間ほど拘束して日本円で1000円なら安いと思ったが、実際ここから彼の計画は始まっていた。彼は私でもわかる英語で明日の予定を聞いてきて、観光をしたいと伝えると、自分が案内すると提案してきた。料金は8時間で1600ルピー、本家地球の歩き方にはプライベートカーにガイドをつけて1000ルピー~1500ルピーが相場と書いてあったが、彼が親切そうであったのと、最近の円高で、1ルピーが2円になっていることもあり、さほど高いと思わなかったため、お願いする事になった。
朝ホテルの入り口で待ち合わせた彼は前日と同じように気さくでとても親切なインド人であったが、観光地を何箇所か回るうちにだんだん怪しくなってきた。執拗に買い物を薦めてきた。最初は断っていたのだが、だんだん相手も巧妙な手口になっていき、今の観光地を見るために、友達のお店の駐車場を借りたから見るだけ見てくれとか、朝ごはんをまだ食べてないので食事休憩が欲しい、その間お店を見ていてくれとか、しまいには勝手にお店に乗りつけたりした。こんな事にならないように、インドへは何度も来たことがあるとか言って保険をうっていたつもりではあったし、英語はペラペラだが海外経験の乏しい今泉君も、前回のトルコでの失敗を教訓にして、余計な事は話さなかったにもかかわらずだ。言うまでもないが、彼の目的は、ツアーで旅行に参加すると必ず連れて行かれる土産物屋と同じで、店からのバックを期待してのものだ。
前回のブログに書いた通り、こんなやりとりを繰り返しながら7箇所ものデリーの観光地を回るのは、骨がおれた。悪い運転手にひっかかったものだと思って、目的地をすべて回り、時間はまだ一時間ほど残っていたが、契約どおりのお金を支払ってタクシーを降りた。しかしながら、インド滞在中に乗ったタクシーやオートリクシャー(3輪車)で、英語が話せる運転手のほとんどはこの輩であり、逆にこのような扱いをうけるのが普通であった。ちなみにタクシーの相場は150ルピーで、夜は200ルピー、オートリクシャーは一人20ルピーである。気が引けるが、サイクルリクシャーは一人10ルピー(20円)だそうだ。ぼったくられても何百円の世界だからまあいいかと思いもしたが、後からくる日本人観光客のためを思い、相場で貫き通した。移動するにはどうしても彼らとつきあわなければならず、毎日移動のたびに疲れた。ホテルの人に安全なメーターつきのタクシーをとオーダーしても無駄である。ホテルを出ると、さっとメーターを切ってしまし、いくら?と聞かれるしまつである。目的地に行かず、お土産屋さんに直行される。こんな事はざらである覚悟をしながら彼らと付き合わなければならない。必要なのは大体の地図と行きたい場所の位置関係を覚えておく事だ、一番笑ったのは、ぜんぜん違うところへ行こうとしているオートリクシャーの運転手の肩を後ろからつかんで、ハンドルを切らせたことだ。後もう一つ信じられないのが、どこどこに行ってくださいとお願いして、いいよっと走り出した後に地図を見せてとか名前をもう一度確認される事だ。とりあえず乗せて走っておけという感じだ、しかし案外これらの人の方が、良い人なのかもしれない。
物乞いと大道芸人?
観光地や道路で信号待ちをしていると必ずこれらの輩がまとわりついてくる。さすがに物乞いにカメラを向けるのは気がひけるので写真をとらなかったのだが、記念写真をとっているときに偶然物乞いの子供が写りこんだ。マネーマネーと言ったり、バクシーシーと言ったり、英語が流暢な子供は悲しげな顔で家庭の困窮を訴えたりする。当初はストリートチルドレンかと思い、かわいそうになり、子供にはお金をあげようかとも思ったが、この周りにはたくさんの物乞いがいるのでパニックを恐れてあげることはしなかった。ガイドさんによると、彼らには絶対にお金をあげてはいけないらしい、インドの人たちは体に障害を持つ人たちには寛大で、そういった人たちには施しをすすんでするそうだ。それらの人は、就職も出来ず、自力で生活費を稼ぐ事が困難であるかららしい。しかし子供達は五体満足で仕事をしようと思えば出来るし、しかも家には子供達の稼ぎをあてにして仕事もしないでいる親がちゃんと存在するらしい。彼らはインド人には相手にしてもらえないので、観光客を狙っているらしい、しかもそれが結構な稼ぎになるらしく、その生活から抜け出すのを妨げる悪循環に陥っているらしい。
物乞いのほかには大道芸人風の人達や、物売りがまとわりついてくる、キングコブラを操る人や、猿回し、太鼓をたたく子供や、ひたすらバック転を繰り返す子供など、本当に疲れる。観光地の中でもいきなり話しかけてきて、建物の説明やベストポジションの撮影ポイントを教えてくれる人がいるが、別れ際に必ずバクシーシーとお金を要求される、チップのようなものなのだろうが、これも本当に疲れる。うっとおしいので何度が払ってしまった。
大事件発生!!
スリとインドの警察
私と江口君のデジカメが盗まれました。私が盗られたのは、まだこの時点ではほこらしげに腰からさがっている真新しいデジカメです。江口君は肩から提げていた一眼レフの高級品です。帰国前日、もうインド人とのやりとりに疲れながらも慣れていた私達は、町に買い物に出かけました。写真は夜ですが、昼間に行きました。写真のようなごった返したところに行ったのですが、オートリクシャーを降りるとまず、若いインド人の男の子が、今英語の勉強をしている、よかったら話し相手になってくれと近寄ってきました。自分じゃ相手にならないからごめんと断ったのですが、買い物に行くなら案内するとついてきました。うっとうしいなと思いながらも歩いていくと、今度は何やら江口君に話かけてくるおじさん登場、手には靴磨きのセットとハンカチを持っていました。その二人を引き連れて無視しながら歩いていくと、今度は正面から別の人が現れて、靴を拭いてもらいなよ、汚れてるよと話しかけてきました。そして江口君の靴を見てみると、びっくりするほどの量の糞が靴にかかって、いやのっていました。私達は思わず立ち止まったのですが、靴磨きのおじさんが、かってに江口君の靴を拭き始め、糞をとりました。私達はホテルに帰って綺麗にしようという事で、その場を一目散で逃げ出したのですが、気づいたら腰にかかっているはずのデジカメがありませんでした。江口君も肩から提げていたはずのデジカメがありませんでした。ホテルから出て、ほんの20分もたたないうちの出来事で、私も体を触られた感触がなかったのでホテルに忘れたのかもしれないと思い、二人でホテルへ戻りましたが、ありませんでした。靴をよく調べてみると、裏には糞をふんだ形跡がなく、ズボンの内股にも糞が引っ付いていたので明らかに上からかけられたものでした。そこでようやく、あの時なんだと確信しました。海外には何十回と行ってますが、こんな目にあうのは初めての経験で、江口君の糞のついた靴を見ながら笑ってしまいました。
翌日警察に、旅行会社に手配してもらったガイドさんと行ったのですが、これがまたひどかった。警察へ向かう道中で、ガイドさんから、こちらの警察は恥ずかしい話だが、お金を渡さないと仕事をしてくれないのだと言われました。私はそれが信じられず、たくさんのインド人がそうであったように、このガイドさんもお金くれということかと思いながら警察へ向かいました。盗難事件があった管轄の警察に行ったのですが、本当に仕事をやる気がない様子で、まずホテルで作成していった英文の供述書を書き換えろと言われました。盗られたとかいてあるところを失くしたに変えろと指示をされました。その理由というのが、もし盗られたと書くのであれば、現場検証に行ったりとか面倒くさいし時間がかかる、だから失くしたとだけ書きなさいというものだった。しかもご丁寧にこれでも保険はおりるからと言ってきた。これが警察なのかと驚いたが、その後被害届けのレポートを打つもう一人の警察官が人差し指一本でたどたどしくタイプしているのを見て、私が打とうかと冗談で言ったら本当に私が打つはめになった。まあおかげで早く文章が出来上がったのでよかったが、それに署名とスタンプをおしてもらった。お金を支払う事なく終わったので、やはりガイドがくすめるつもりであったかと思っていたら、ガイドに裏の小部屋に来るように促された。部屋に入ると3000ルピーを警察官に払わなければならないと言われた。なんだか怪しいと思ったので直接私が払うと言うと本当に警察官が小部屋にやってきた。ふくよかな愛想の良い女性警察官が担当してくれたが、まさしく彼女であった。信じられない気持ちでいっぱいであったが私はお金をあまり持ってきておらず500ルピーしかないと言うと、それでいいと彼女に直接言われ、お金を差し出すと私の手からすっとお金を受け取り去って行った。制服を着た警察官にお金を払う感覚は言葉で言い表せない複雑な心境であった。表で待っていた江口君と帰ろうとしたらガイドさんは彼の分も払わなければならないと言った、まだ払うのかと思ったが本当に先ほどの警察官が、表までまた取りに来た。結局私達は合計1000ルピーを警察官に払った。後からガイドさんに聞いたら、警察についたときに、お金を払うから仕事をして欲しいとお願いをしてくれたそうだ、もし最初のこの話がなければ何時間でも待たされる羽目になるか、相手にされないまま終わるらしい。
しかし貴重な体験をした、今でもお金をすっと抜き取られるときの感覚が残っている。スリよりこちらの方が驚いた。ガイドさんは、自国の恥部を相当嘆いていた。観光客にひどい事をするインド人がたくさんいるし、警察もこんな対応だと観光客が減り、私達の仕事もなくなってしまうと嘆いていたが、このとき初めて私達の普通の感覚を持ち合わせたインド人に会った気がした。
インドのガイドさん今回二人のインド人のガイドさんと、話す機会があった。一人目はタージマハールに観光に行った時についていた人、この方も大変良いかたで、中谷美紀がインド旅行の本を書いているが、その時の一地域を案内し、またホームページにも写真が載っていると言っていた。二人目が警察へ連れて行ってくれたガイドさんで、言わずもがな大変良い人であった。インドを旅するには、フルガイドで旅するのが無難かもしれない、特に女性だけで行くなんてのはもってのほかである。完全ツアーがお勧めかもしれない。彼らは一日雇ってもギャラは50ドルでいいそうだ。
それでは今日はこのへんで。ナマステー
・空港を降りると子供達がお金を頂戴とまとわりついてくるので、対策としては、小銭を用意しておき、それをばらまいて、子供達が拾っている間に逃げなければならない。
・ガンジス川を見ると、今までの人生観が変わり、日本に帰ってきたくなくなるという事を何人かに聞いた事がある。
・ブリックスの一つであるインドは近い将来日本のGDP第2位の座を抜き去る存在である。
・ヒンズー教の信者が多く、仏陀も生んだ土地柄なので、信仰心や道徳心に卓越した人々が住んでいる。
・景色がものすごくきれいで雄大な大自然が、労なく見ることが出来る。
・カースト制度のため身分差別が今だにある。
などなどであった。
今回のインド渡航は、デリーとアーグラーの二都市しか回っていないので、これがインドのすべてではないという事は間違いない、それに、文中に出てくる~らしいという言い回しは、現地インド人ガイドの何人かから聞いた話である。
私が出会ったインドの人々
タクシー・オートリクシャー・サイクルリクシャーの運転手さん達
物乞いと大道芸人?
大事件発生!!
スリとインドの警察
翌日警察に、旅行会社に手配してもらったガイドさんと行ったのですが、これがまたひどかった。警察へ向かう道中で、ガイドさんから、こちらの警察は恥ずかしい話だが、お金を渡さないと仕事をしてくれないのだと言われました。私はそれが信じられず、たくさんのインド人がそうであったように、このガイドさんもお金くれということかと思いながら警察へ向かいました。盗難事件があった管轄の警察に行ったのですが、本当に仕事をやる気がない様子で、まずホテルで作成していった英文の供述書を書き換えろと言われました。盗られたとかいてあるところを失くしたに変えろと指示をされました。その理由というのが、もし盗られたと書くのであれば、現場検証に行ったりとか面倒くさいし時間がかかる、だから失くしたとだけ書きなさいというものだった。しかもご丁寧にこれでも保険はおりるからと言ってきた。これが警察なのかと驚いたが、その後被害届けのレポートを打つもう一人の警察官が人差し指一本でたどたどしくタイプしているのを見て、私が打とうかと冗談で言ったら本当に私が打つはめになった。まあおかげで早く文章が出来上がったのでよかったが、それに署名とスタンプをおしてもらった。お金を支払う事なく終わったので、やはりガイドがくすめるつもりであったかと思っていたら、ガイドに裏の小部屋に来るように促された。部屋に入ると3000ルピーを警察官に払わなければならないと言われた。なんだか怪しいと思ったので直接私が払うと言うと本当に警察官が小部屋にやってきた。ふくよかな愛想の良い女性警察官が担当してくれたが、まさしく彼女であった。信じられない気持ちでいっぱいであったが私はお金をあまり持ってきておらず500ルピーしかないと言うと、それでいいと彼女に直接言われ、お金を差し出すと私の手からすっとお金を受け取り去って行った。制服を着た警察官にお金を払う感覚は言葉で言い表せない複雑な心境であった。表で待っていた江口君と帰ろうとしたらガイドさんは彼の分も払わなければならないと言った、まだ払うのかと思ったが本当に先ほどの警察官が、表までまた取りに来た。結局私達は合計1000ルピーを警察官に払った。後からガイドさんに聞いたら、警察についたときに、お金を払うから仕事をして欲しいとお願いをしてくれたそうだ、もし最初のこの話がなければ何時間でも待たされる羽目になるか、相手にされないまま終わるらしい。
しかし貴重な体験をした、今でもお金をすっと抜き取られるときの感覚が残っている。スリよりこちらの方が驚いた。ガイドさんは、自国の恥部を相当嘆いていた。観光客にひどい事をするインド人がたくさんいるし、警察もこんな対応だと観光客が減り、私達の仕事もなくなってしまうと嘆いていたが、このとき初めて私達の普通の感覚を持ち合わせたインド人に会った気がした。
インドのガイドさん今回二人のインド人のガイドさんと、話す機会があった。一人目はタージマハールに観光に行った時についていた人、この方も大変良いかたで、中谷美紀がインド旅行の本を書いているが、その時の一地域を案内し、またホームページにも写真が載っていると言っていた。二人目が警察へ連れて行ってくれたガイドさんで、言わずもがな大変良い人であった。インドを旅するには、フルガイドで旅するのが無難かもしれない、特に女性だけで行くなんてのはもってのほかである。完全ツアーがお勧めかもしれない。彼らは一日雇ってもギャラは50ドルでいいそうだ。
それでは今日はこのへんで。ナマステー
Posted by くうちゃん at 07:54│Comments(1)
│佐賀青年会議所
この記事へのコメント
そんなワーキングホリデーについて、分かりやすくお話していきたいと思います。
各国特色を見てあなたに合った国をみつけてください!
各国特色を見てあなたに合った国をみつけてください!
Posted by はじめてのワーキングホリデー at 2008年11月21日 13:00
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