靖国神社

先週火曜日、金美齢さんとの打ち合わせの帰りに、靖国神社へ参拝した。私は最近東京へ行く機会があれば極力靖国へ参拝しようと心がけてきた。今回で8回目の参拝になる。何故8回目と正確に数を把握出来るかというと、毎回参拝する度に買うものがあるからだ。それが、この「英霊の言乃葉」という拝殿前の社頭に月ごとに掲げられる遺書を編集した本だ。
靖国神社知覧や遊就館の遺書を見て、胸をうたれ、この遺書をもっと読んでみたいという衝動にかられた。「英霊の言乃葉」は昭和35年の社頭掲示から平成14年までの全8巻が発行されている。この本を参拝の度に一冊づつ買っていこうと思い、今回8巻を買った、よって参拝が8回目ということである。次回参拝するときは9巻がでているであろう。

靖国神社靖国神社







今月の社頭掲示を紹介しよう。

遺書      陸軍歩兵伍長 福田誠一命 昭和14年3月10日 
支那江蘇省山後村付近にて戦死 広島県安芸郡倉橋島村出身 25歳

弟進へ
進よ、兄は戦争に行く二度と会う事は出来ぬ、進よ、兄が戦死と聞いたなら内の責任は君の双肩にあり、父母によく仕え立派な人間になってくれ、兄の墓を建ててくれ、兄が最後の願いだ、君は生活に苦しむと言う事はないと思うが立派に暮らしてくれ、何事も打勝つと言う事だ、父母を頼む、これから社会へ立つのだ、一歩一歩進み行けよ。
妹富美子へ
富美子よ、君は勝気なるが故に兄は心配する、女の道は只実直に進むのだ、君の今の病気に負けてはならぬ、恋愛に落ちるのでは無い、今君の責任は大である、君故にお父さんは心痛して居る、何事も父に打ち明けて相談せよ、わからぬ父では無い、早く病気を治して良い家に嫁いでくれ、君の顔を一目見たいが会はずに兄は征く、君の花嫁姿は何処かの地下で手をたたいて喜んで見て居る。


「英霊の言乃葉」にはこのような遺書や、家族の手紙等が掲載されているのだが、文面の純粋さに胸を打たれる、そして現物を見ると、その達筆さに羞恥心を覚える。この遺書を書いた福田伍長も25歳である。現代に生きる私達とこの時代の若者達の精神性の違いはなんなのかと思う、25歳でここまでの文章を書ける若者がたくさん存在した日本、それは連合国にとっても脅威であったと思う。戦況が悪化していくと、その遺書の中には靖国で会おうという言葉が頻繁に出てくるようになる、確かに彼らはここに眠っているのだと感じる。

書きたいことがまだまだあるのに外出しなければならなくなった。続きは帰宅後。







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Posted by くうちゃん at 15:24│Comments(2)佐賀青年会議所
この記事へのコメント
はじめまして。

私も3回ほど参拝していますが、英霊の言葉には毎回見入ってしまいます。
読みながら、「ああ、おいは一体なんばしよるとやろ、まだまだ頑張りと覚悟のたらんばい」と毎回思います。
英霊たちが自分の命と引き換えに何を護ろうとしたのか。
自分の子供が物事の判断ができる年になったら、一緒に参拝してこういう先人がいたことを伝えたいと思っています。
Posted by タニシゲ at 2008年03月30日 23:22
タニシゲさんコメントありがとうございます。
英霊たちが自分の命と引き換えに護ったのは今生きている私達の命だと思います。お子さんと参拝良いですね。
Posted by くうちゃんくうちゃん at 2008年03月31日 07:23
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